ちょっと、前の話です。
今年の、お盆最後の夜。
これから夕食を食べようとしていた頃、私の携帯が鳴りました。
おく: (今頃、だれだろう?)
携帯を見ると、懐かしい名前が。
0君。前務めていた会社の同僚です。
同僚といっても、私が結婚したあとに入社してきたので、
10ぐらい下だと思います。(よく覚えてない。)
私が前務めていた会社は、電気機器の工場で、
彼はその機器を販売、据付工事を請け負う、小さな会社の社長の息子でした。
私の勤めていた会社へは、仕事の勉強の意味も含めて、入社したみたいです。
どこぞの会社の社長の息子が入社して、うちの部署に入ってくるという話は、
すぐ部内のうわさになりました。
ま、社長の息子だといって、特別扱いするような会社ではなかったですけど。
ただ、社長の息子ということを鼻にかけた、
いけすかないやつだったらいやだなぁ〜と思った記憶があります。
当初、彼は私とは別のグループになりましたので、特に話す機会もありませんでした。
しばらくたって、ちょっとややこしい仕事を私のグループでやることになり、
彼がその手伝いをすることに。
新人だろうが社長の息子だろうが、日程を守るためには、
働いてもらうしかありません。
残業、休日出勤はあたりまえ。たまの休みでも電話で呼び出したこともあります。
しかし、まだ理解できない仕事を、彼は彼なりに一生懸命手伝ってくれました。
仕事が行き詰まり、私が暗い顔をしている時、
O君 : 「がんばりましょう!やるしかないです!」
と、およそ状況を理解していると思えない彼の屈託のない笑顔に、救われたこともありました。
それ以来、私達は仕事の話やくだらないことまで、よく話をするように。
休み時間となれば、対戦ゲームで大騒ぎしていたときもあります。
庶務の女の子には、
「兄弟みたいですね。」
といわれ、随分歳の離れた兄弟だなっと、思わず笑ってしまったことも。
それから彼も結婚をし、中堅の仲間入りをしたころ、彼のお父さんが倒れました。
命に別状は無かったのですが、彼は会社をやめ、実家を告ぐことを決意します。
その潔い決断と、彼の生まれ持った明るさがあれば、
この若い社長でも、会社をうまくやっていけるだろうと、
彼と一緒に働いたことのある者は、思ったに違いありません。
それから10年以上たち、私も2年前に会社をやめました。
でも、彼はたまにこうして私の携帯に電話をくれます。
私が、電話に出ると、
O君: 「○×さん(私の苗字)?いまどこですか?」
おく: 「福島」
O君: 「あ〜福島ですか。
もしかしたら、お盆でこっちに戻ってるんじゃないかとおもったんですよ。
戻ってたら、A君さそって一緒に飲みに行こうとおもったのに。」
O君が電話をくれるのは、大抵飲み会のお誘いです。
それから、O君の仕事の状況や、やめた会社の同僚のうわさ話で、盛り上がりました。
O君: 「○×さん(私の苗字)、まだ仕事してないんですか?」
おく: 「うん。全く仕事を、する気になれない。」
O君: 「そうか〜。
まだ、プー太郎なんだ〜。」
と、いいます。
ま〜、確かに無職なんですけど、プーはないでしょう〜(・・;)。
おく: 「あのね〜...、私、結婚してるんで、普通プーとは言わないんじゃない?
旦那の給料で生きてんのよ〜。」
O君: 「あ、そうか! .....じゃあ......
家事手伝いですね! 」
おく: 「.....アセアセ( ̄_ ̄ i)タラー。」
も.....、もしもし、若社長??
40すぎの主婦捕まえて、家事手伝いとはいいません!!!
そんなんで、よく社長やってるわね〜!!と、思いつつ.....、
おく; 「こらあ〜!!私、結婚して何年だと思ってんのよ〜!!」
と、いうと、
O君: 「あ!すみません〜(;^_^A アセアセ・・。
そうですよね〜......こいうときは......、
こ...
このぉ〜...
ばか社長!!!!!
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そのあとの会話。
O君: 「え〜?...じゃあ、なんていうんですか?」
若社長、ちょっと切れ気味に聞いてきます。
おく: 「しゅふ!!、主婦ぅ〜!!。専業主婦でしょう!!」
携帯にどなる、おくさん。
O君: 「あ〜〜〜。なるほど〜(*'-'*)エヘヘ♪」
なるほどじゃ〜あ〜ねえよ〜!!
そうだね.....。きみは、そういう能天気なところがあった......。
このばか社長が経営する会社の行く末が、
ちょっと心配になったおくさんなのでした。
どこか憎めないやつです。
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