先週の金曜日。
二つ小屋隧道に行ってきました。
本当は雪道歩きの楽しさや、
非現実的な氷の芸術を紹介したかったのですが、
この日、別グループの方で怪我をされた方が。
今回は、自戒の念もこめまして、
この日のことを、時系列で紹介させていただきます。
2月11日 10時30分 登り口
前日の雪でトレースが消えてるのではないかと心配でしたが、
多くのトレース跡が残っていました。
ただ、雪は昨年より多いです。
スノーシューを履いて歩きます。
昨年は、どのトレースを行くかで迷いましたが、
今年は、大丈夫。
ほかにも、多くの登山者がいました。
念のため、ナビで方向を確認しながら歩きます。
11時15分、45分ほどでトンネルに到着。
トンネルの中や出入り口は、冷風が吹くので、
それを避けた場所に荷物を置きます。
トンネルの中は、氷で滑りますので、
靴にはチェーンスパイクを付けます。
すると、入り口で電話をかける人が。
どうやらけが人がでたため、救助を求めてるらしい。
準備をしてトンネルのなかに入ると、入口に人だかりが。
怪我人らしき人が座っていて、
頭を三角巾らしきもので応急処置がされていました。
トンネルの入口で電話をかけていた方は、
ツアーの山ガイドの人らしい。
ツアーグループの中の一人が怪我をしたみたいでした。
怪我をされた方は
意識もはっきりしてるようで、大丈夫そうです。
11時20分、
私たちは、トンネルの中へ。
壊れた氷柱。
この時はわからなかったのですが、
怪我をされた方は、崩れた氷柱の破片が頭にあたったらしいです。
トンネルの反対側
トンネルはあちこちに穴があり、そこから氷柱ができています。
足元も凍っているので、慎重に歩きます。
元の場所に戻ってきました。
怪我をされた方は、最初と同じところに座っていました。
ツアーの他のメンバーは、数名を除いて下山したみたいです。
私たちはお昼に。
しばらくして、怪我をされた方の状態がよくないらしい。
奥様らしき方が動揺しているようです。
食事を早めにすまし、トンネルのそばまで行ってみましたが、
情けないことに、どうしたらいいのかわかりません。
ガイドさんが、電話で詳しく状況を説明しています。
12時11分。
救助隊が到着。
この後も、続々と救助の人が到着します。
どうやら、多くのトレースの、
一番遠回りのコースをたどってきたらしい。
私たちは先に下山します。
下りは20分ほどで、登山口に。
駐車場は、緊急車両でいっぱいでした。
高度救急隊とすれ違いましたが、
12時50分、
先についた救助隊がけが人をタンカーにのせて下山。
この後、ドクターヘリで運ばれたそうです。
登山も危険が伴いますが、冬山はさらに。
そして、この二つ小屋隧道は決して安全な場所ではありません。
トンネル内の冷気、トンネルの崩落、氷の落下、
下は氷で滑ります。
特にこの日は暖かく、
氷が溶けやすかったようです。
(雄国山登山でメットをつけるべスパンさん)
やはり、冬山にはメットは必須だと思いました。
ただ、今回の事故は、
山ガイドさんにより、
怪我の応急処置や、救助の連絡など、
最善の対応がされたのではないでしょうか?
自分たちがこの状況におちいったとき、
果たして同じように対応できるのか・・・。
冬登山は何度かいっていますが、
無事に戻れたのは、たまたま運がよかっただけ。
冬山の装備はもちろん、
緊急時の準備や、対応についての知識がなくては、
気楽に行ってはいけないと、痛感しました。
面倒ですが、ポチッお願いします。(o*。_。)oペコッ
こちらもよろしく!
#二つ小屋隧道 #氷の神殿 #冬山 #冬山での事故
#緊急時の対応